著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【パクチー】血糖や脂質の改善を期待して夕食に食べたい

公開日: 更新日:

 パクチーは独特の香りで好みが分かれますが、古くから世界各地で利用されてきたハーブのひとつです。セリ科の一年草で、学名はコリアンドラム・サティバム。

 原産地は地中海東部から中東とされ、約3000年前の古代エジプトの墓からも種子が見つかってもいるのです。ギリシャ語の「コリアノン(臭い虫)」が語源といわれているのも面白いですよね。

 英語では葉をシラントロ、種子をコリアンダーと呼んでいますが、タイ語の「パクチー」が一番耳馴染みが良いのではないでしょうか。近年ブームのタイ料理に使われる香味野菜として親しまれています。

 そんなパクチーには、リナロールなどの精油成分、ポリフェノール、フラボノイドが含まれ、これらに抗酸化・抗炎症・抗菌作用があることが試験管や動物実験で確認されています。マウスを用いた研究にはなりますが、コリアンダー種子の抽出物が血糖値や血中脂質を改善した報告があり、酸化ストレスの低下も同時にわかっています。ヒトを対象にした小規模試験では、糖尿病患者にコリアンダー種子粉末を6週間摂取させたところ、血糖や脂質の改善傾向がみられたと報告もされています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝