新たなコレステロール低下薬に承認…「ベムペド酸」の効果と副作用
2025年9月19日付で、コレステロールを下げるための新しい薬、「ベムペド酸(商品名:ネクセトール錠)」の製造販売が承認された(発売日は未定)。これまでの薬とは異なる仕組みで高脂血症を治療する薬で、海外では5年ほど前に発売され、評判は上々。別の高脂血症治療薬との組み合わせにより悪玉と呼ばれるLDLコレステロール値が最大48%低下したとの報告もある。従来の薬で満足な結果を得られなかった人はもちろん、スタチンだと筋肉痛や肝機能障害の副作用の懸念がある高齢者にとって福音だ。その効果と注意すべき副作用について、本紙健康連載「オモシロ医学論文」の執筆者で、病院薬剤師でもある青島周一氏に話を聞いた。
一般的に悪玉と呼ばれるLDLコレステロールは、血管の内側に付着することで血管の弾力性を失わせたり、血管内を狭くさせたりすることがあります。
このような状態が続くと、血管が詰まったり、破れやすくなったりするリスクが高まります。そのため、LDLコレステロールが高い状態、すなわち高コレステロール血症を放置していると、心臓病や脳卒中を発症しやすくなるのです。


















