2日目アンダーパー10人 “牙むくラフ”に女子プロお手上げ

公開日: 更新日:

【日本女子プロゴルフ選手権 2日目】

 大会2日目にアンダーパーで回った女子プロは10人だけで、通算8オーバー57位タイまでが予選通過という、今週は過酷な大会になった。

 コース設定を担当した岡本綾子は当初100~110ミリのラフを想定したが、大会前1カ月間に3つの台風が北海道を直撃、雨量が多くて最大160ミリまで伸びてしまったのが原因だ。だから「選手には厳しい状況で戦ってもらうことになりました」(岡本)という通りの展開になっている。

 通算2アンダー、単独トップに立った下川めぐみ(33)も、「とにかくコースが難しい。ラフにつかまって運、不運がハッキリ分かれる。無理せず、欲張らず、チャンスが来たら狙う戦いをする」とコースを警戒した。

 飛ばし屋・渡邉彩香の師匠で、現地入りした石井明義プロが、「初日、2日目と雨が降ったせいでラフが余計に重たくなってスコアが伸びなかった」とこう解説する。

「ラフにつかまったら、ボールは真上からのぞき込まなければ見えず、そうなったら50~60ヤード先のフェアウエーに出すだけ。あのイ・ボミですら、深いラフで空振りしたっていうぐらいだから、多くの女子プロは手に負えない。それに芝の抵抗で手首にダメージがあって、ショットにも悪影響を及ぼすから、みなスコアメークに苦労している。ただグリーンは癖がなくボールがよく止まる。会場の中では4つあるパー3ホールが一番やさしい。飛ばす必要はなく、曲げないショットメーカーが有利でしょう」

 1打差2位タイには手堅いゴルフの申ジエ、全美貞が付けており、外国人プロの公式戦8連勝の可能性も高まってきた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり