畑岡奈紗 プロ転向&渡米に国内ゴルフ界“心境複雑”なワケ

公開日: 更新日:

 先日の日本女子オープンで史上初のアマチュア優勝を成し遂げた畑岡奈紗(17)は、10日に都内のホテルでプロ転向の記者会見を開き、20日から始まる米女子ツアーの2次予選会に挑戦するため渡米する。

 米女子ツアーの2次予選といえば、今年の国内女子プロテストにトップ合格した永井花奈(19)が昨年64位で通過し、約150人が出場する12月の最終予選会(ファイナル)に進んだ。永井は4日間で13オーバーと振るわず最終日に進めなかったが、5日間90ホールで20位タイまでに入れば、翌年のシーズンはフル参戦できる。21~45位でも8試合前後は出場できるとあって、日本ツアー関係者は「せめて2、3年は日本でプレーしてほしい」と言ってこう続ける。

「畑岡はナショナルチームのメンバーにもなっており、海外の試合を数多くこなしている。おそらくファイナルまでは行くでしょう。でも、アマで女子オープンに勝った話題の選手です。国内ツアーに参戦してくれたら若いギャラリーも増えるし、ゴルフを始める子供も増える。ツアーではイ・ボミ人気は根強いものの、フレッシュな若手でツアーを盛り上げてほしいのが、業界関係者の本音です。畑岡が米女子ツアーテストのファイナルに進めば、日程の関係で国内女子ツアー最終戦のツアーチャンピオンシップには出場しないでしょう。女子オープン覇者が出ないというのは寂しい限りです。畑岡はまだ17歳。米ツアーへ行くチャンスはいくらでもある。来季は米国ではなく、国内のゴルフ界に貢献してほしいです」

 畑岡は大人の事情に振り回されず、思い切り米国でプレーすればいい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘