コーチが現役復帰 日本男子バド“超少数精鋭”体質の問題点

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 バドミントン日本リーグ「S/Jリーグ」でNTT東日本がコーチ2人を「選手」として登録した。

 NTT東日本は今年4月に桃田賢斗(22)ら複数部員が違法賭博に関与していることが発覚。田児賢一(27)は解雇され、桃田が無期限、古賀輝(22)が1年間の出場停止の処分を受けたため、出場可能選手は5人しかいない。

 リーグは6人以上の登録が必要なため、川口馨士コーチ(37)と、リオ五輪のバドミントン女子日本代表シングルスでコーチを担当し、奥原希望(21)を男女通じてシングルス初のメダルに導いた佐藤翔治氏(34)を“現役”に復帰させた。

 苦肉の策を取る背景には、バドミントン界の極端な“少数精鋭”体質にある。日本リーグに所属するチームのほとんどが登録人数10人前後。一番多い企業でも12人で、いわゆる控えやサブは最小限に抑えている。というのも、レベルの高い選手から順に起用されるため、シングルスやダブルスで同じ選手が出ることが多い。故障者や欠場用に何人も選手を抱える必要がないのだ。

 NTTは違法賭博という「ケガ」に勝る緊急事態を乗り越えられるか。

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