合宿で実戦練習ゼロ 侍Jは小久保監督をどう“操縦するべき

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「打者が全然、振れてない。振れていてタイミングが合わないならまだしも、みんな差し込まれている。これでは本番でも打てる気がしないね」

 侍ジャパンの打線について、監督経験のある大物球界OBは懸念の声を上げていた。

 25日に行われたソフトバンクとの強化試合で4安打完封負け。貧打が露呈したWBC日本代表は合宿最終日の26日、打撃練習後に秋山(西武)が何百球も打ち込むなど特打を行い、調子を取り戻そうと必死だった。

「いくら選手個々がオフの早い時期から体を仕上げ、調整を所属チームに任せたといっても、実戦で打席に立つのはせいぜい20打席程度。それだけで実戦感覚が取り戻せるはずがない」とは前出のOB。評論家の山崎裕之氏も、「代表に選ばれた選手たちは、WBC用に例年以上に早く仕上げているつもりでも、まだ、生きたボールへの対応が遅れているのでしょう。中田あたりは上体に力が入り過ぎていて、力みが目立ちます」と話す。

 貧打線が日本代表の足かせになりそうな気配が漂っているが、小久保監督はあくまでも強気というか、選手任せとも受け止められかねない発言を繰り返している。

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