合宿で実戦練習ゼロ 侍Jは小久保監督をどう“操縦するべき

公開日: 更新日:

「打者が全然、振れてない。振れていてタイミングが合わないならまだしも、みんな差し込まれている。これでは本番でも打てる気がしないね」

 侍ジャパンの打線について、監督経験のある大物球界OBは懸念の声を上げていた。

 25日に行われたソフトバンクとの強化試合で4安打完封負け。貧打が露呈したWBC日本代表は合宿最終日の26日、打撃練習後に秋山(西武)が何百球も打ち込むなど特打を行い、調子を取り戻そうと必死だった。

「いくら選手個々がオフの早い時期から体を仕上げ、調整を所属チームに任せたといっても、実戦で打席に立つのはせいぜい20打席程度。それだけで実戦感覚が取り戻せるはずがない」とは前出のOB。評論家の山崎裕之氏も、「代表に選ばれた選手たちは、WBC用に例年以上に早く仕上げているつもりでも、まだ、生きたボールへの対応が遅れているのでしょう。中田あたりは上体に力が入り過ぎていて、力みが目立ちます」と話す。

 貧打線が日本代表の足かせになりそうな気配が漂っているが、小久保監督はあくまでも強気というか、選手任せとも受け止められかねない発言を繰り返している。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑