合宿で実戦練習ゼロ 侍Jは小久保監督をどう“操縦するべき

公開日: 更新日:

 前日の試合後には不振に悩む中田について「あと10日くらいで上げてくれるでしょ。彼が打たないと始まらない」と話せば、課題について尋ねられると「課題というより、個々の選手の状態を限られた時間の中で上げていくしかない」と言った。

■「点を取れない時の対処を」

 とはいえ、小久保監督が合宿で選手にやらせたことといえば、シートノック、投内連係、軽めのフリー打撃練習程度。この日、稲葉打撃コーチの発案で短距離ダッシュを取り入れたが、シート打撃や紅白戦などの実戦形式の練習はゼロだった。

 権藤投手コーチがブルペンの投球練習の途中で新球に交換したり、稲葉打撃コーチが特打の際にフリー打撃より2~3メートル打者寄りの位置から速い球を打たせたくらい。青木(アストロズ)のアドバイスで、速いモーションで動く速球を投げるメジャー投手に対応するための練習だという。

 打線について「これから上がってきますよ」と話していた小久保監督は、この日の総括会見で「ケガ人が出なかったのがよかった」と話し、合宿が4日間と短かったことや実戦が計5試合と少ないことについては「足りているかは結果でしかわからない。連係の確認とかは初めて会う選手ではないから、その時間は必要ないと判断した。(実戦の試合数は)選手、経験者から話を聞いた上での判断」と語った。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑