フェデラー復活劇で際立ってしまう錦織圭の不甲斐なさ

公開日: 更新日:

 今年も目標達成は厳しそうだ。

 テニスのBNPパリバオープン男子シングルス決勝(現地19日、米インディアンウェルズ=マスターズ1000)は、世界ランク10位のフェデラー(35・スイス)が同3位のワウリンカ(31・同)にストレート勝ち。全豪に続く今季2勝目は、キャリア通算90勝目となった。

 昨季のフェデラーは、左膝手術腰痛などで全仏、全米を欠場。7月下旬からツアーを離れ、16年ぶりに優勝なしに終わったことで、引退説も囁かれていた。それが今年、第17シードの全豪からツアー復帰するといきなり優勝。4大大会で18勝目をあげた「レジェンド」は、第9シードの今大会も頂点に立ち、世界ランクを6位まで戻した。

 比較すること自体無理があるものの、フェデラーの完全復帰を見るにつけ、世界ランクが自己最高に並ぶ4位に浮上した錦織圭(27)の不甲斐なさが際立つ。

 今季初戦のブリスベン国際は同17位のディミトロフ(25・ブルガリア)に敗れると、2月のアルゼンチン・オープン決勝も同66位のドルゴポロフ(28・ウクライナ)にストレート負け。前戦のリオ・オープンは第1シードで臨み、同76位のベルッシ(29・ブラジル)相手にまさかの初戦敗退だった。この試合、結果以上に残念なのは、第1シードらしからぬ蛮行だった。第1セットを落とした際には苛立ちからラケットをコートに叩きつけて壊し、観客からブーイングを浴びた。昨年のリオ五輪で日本勢では96年ぶりの銅メダルを獲得した思い出の地で醜態も晒した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動