1番抜擢で注目 阪神ドラ5糸原は“金本門下”の掘り出し物

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 快進撃を続ける広島に週末の3連戦で勝ち越した阪神は16日、新人で唯一、開幕一軍を勝ち取ったドラフト5位の糸原健斗(24=JX-ENEOS)を1番に抜擢した。

 この日は無安打も金本監督いわく、「振りの速さを期待しての1番起用」。打撃不振の北條に代わり3戦連続遊撃でスタメン起用され、15日にはプロ初の適時打となる二塁打を放った。「真っすぐに振り負けない。チームが一番求めている打撃」(金本監督)というバットに加え、二塁、遊撃、三塁を守れる守備力も首脳陣は評価しており、阪神OBは「北條に限らず三塁に転向した鳥谷もウカウカできない」と言う。

 糸原は開星高(島根)時代、3度の甲子園出場。明大4年時に精彩を欠いたこともあり、プロ志望届を出さずにJX-ENEOSに入社。地道に成長を遂げ今年、ようやくプロへの道が開けた。

「糸原の指名は金本監督の強い推薦があったそうです。金本監督が現役時代に通ったトレーニングジム『広島アスリート』の門下生で、9月には金本監督が直接、糸原を視察している。ENEOS出身の久慈内野守備走塁コーチも獲得を後押ししたに違いありません。振り返れば金本監督も91年ドラフト4位で広島に入団した際は当初、獲得リストに載っていなかったものの、当時の山本浩二監督の強いプッシュがあったそうです。コネはコネでも、糸原は金本監督同様、情報網を生かした掘り出し物かもしれません」(前出OB)

 こうした経緯でプロ入りした選手は成績が伴わなければ、コネだの特別扱いだのと陰口を叩かれやすい。それだけに人一倍、汗を流してスターダムにのし上がったケースは枚挙にいとまがない。糸原も期待できるか。

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