4試合連続完封ならず 菅野の投球を城之内氏はどう見たか

公開日: 更新日:

 実際、2点を先制された初回は、投じた21球のうち真っすぐは6球。追加点を奪われた三回も、20球を投げて直球はたったの3球だった。

 そういえば、米国と戦った先のWBC準決勝を前に、菅野は侍ジャパン権藤博投手コーチからこんなアドバイスを受けている。

「真っすぐで押せ。スライダーには頼るな。内角にグイグイいけ」

 これが奏功して菅野は米国の強力打線を6回3安打1失点。試合後、権藤コーチは「この投球が今季、おまえが目指すべき方向だ」と言ったそうだが、裏を返せば、変化球に頼るときの菅野は危ない、ということだ。

 菅野の伯父でもある巨人原辰徳前監督が、繰り返し「ストレートを磨け」「テクニック、小技に頼るな」「力投派、速球派を目指せ」と言っていたのも、そんな傾向を懸念してのことだった。

■「四球はOKという割り切りが大事」

 菅野が挑んだ「4試合連続完封」を65年に達成した、「エースのジョー」こと巨人OBの城之内邦雄氏はどう見たか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性