なでしこエース格FW横山久美 異例ドイツ移籍の期待と重責

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 6月の欧州遠征でオランダ代表(9日)、ベルギー代表(13日)と対戦する女子のサッカー代表「なでしこジャパン」の23人が29日、発表された。注目は、7月1日からドイツ1部フランクフルトでプレーする長野パルセイロFW横山久美(23)である。

 155センチ、55キロのどっしりとしたフィジカル。独特のリズムのドリブル突破から、強引にペナルティーエリアに侵入して放つ、思い切りの良いシュートが持ち味。

 昨季リーグ戦で16得点を挙げ、3月のアルガルベ大会でも4得点。なでしこジャパンのエース格ストライカーだ。

「海外で揉まれ、もうひとランク上のFWに成長したいという強い思いを所属先の長野に訴え、異例ですが、今季リーグのシーズン中の移籍が決まった。フランクフルトで横山が活躍すれば、なでしこジャパンにとっても大きなプラスとなる。ここ数年来、なでしこジャパンの地盤沈下によって欧州各国の強豪が日本人選手への興味を失いつつあり、身体能力の高いアフリカ勢、北欧勢にシフトする傾向にある。現代表で海外組は仏リヨンのDF熊谷と米シアトルのMF宇津木の2人だけ。それだけに横山がドイツで活躍し、日本人選手の株を上げてくれることを女子サッカー界関係者全員が願っている」(サッカー記者)

 なでしこジャパンの高倉監督は、この日の代表発表会見で「非凡な得点力で“試合を決め切る”力がある。もっと大きく成長して欲しい」と横山への期待を口にする。

 なでしこジャパンの突貫娘。責任重大だ。

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