強化トップに皆川賢太郎氏 スキー連盟“異例人事”の裏側
関係者もビックリの一報だった。全日本スキー連盟は14日、都内で理事会を開き、競技本部長が成田収平(53)から、2006年トリノ五輪アルペン男子回転4位の皆川賢太郎常務理事(40)に交代することが承認された。来年2月の平昌五輪まで約8カ月という時に、強化責任者が代わるというのは異例というか、おかしな話だ。
現在のスキー連盟は北野貴裕会長(53)が長野出身ということで、北海道や東北より長野に近い関係者が力を持っているといわれている。新たに競技本部長に就く皆川氏の妻は、モーグルで五輪5大会連続入賞の上村愛子(37)だ。彼女は白馬高(長野)を卒業してから北野会長が社長を務める会社に入社(14年7月退社)。以前から強化部門の仕事がしたいとの希望を持っていた皆川氏も北野会長に可愛いがられてきたこともあり、今回の人事につながったとみる向きもある。
それにしても、日本は今年の世界選手権でフリースタイルでの金3個やノルディックで銀2個、銅3個など、多数のメダルを獲得している。解せない人事との声は少なくない。