日刊ゲンダイDIGITAL

  • facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

今季W杯5勝 ジャンプ伊藤有希の開花に“レジェンド”の金言

 まさに急成長だった。今季5勝を挙げたノルディックスキージャンプ女子の伊藤有希(22)のことだ。

 今年1月のW杯札幌大会で、自身W杯77戦目にして初優勝すると、続く蔵王大会で連勝。韓国・平昌大会で4勝目を挙げ、「目標の大会」と言ったフィンランド・ラハティでの世界選手権では2大会連続の銀メダル。ノルウェー・オスロの最終戦では5度目の頂点に立った。

 急成長の要因について、あるスキー関係者がこう言う。

「伊藤は同郷(北海道下川町)の葛西紀明(44)を慕い、彼のいる土屋ホームに進んだことが大きい。葛西は伊藤を世界一のジャンパーにしようと熱心に教えているが、今季の開幕前は特別でした。恒例の宮古島合宿から、体力強化と細かいフォームについて指導し、夏から秋にかけてのジャンプ練習ではテレマークをきっちり決めてポイントを稼げとも言った。葛西は男子のような力強さと、繊細さを合わせたジャンプを伊藤に求めている。それで伊藤は筋力トレーニングの時間も増えたのです。伊藤はトレーニングや練習の時間が長いことで有名ですが、葛西から『休むのも練習のうち』と言われた今季は心身に余裕ができた。そんなもろもろのことがいきなりのW杯5勝と個人総合2位という結果につながったのです」

 今季、男女を通じ最多タイの通算53勝目を挙げた高梨沙羅(20)は2年連続4度目の総合優勝を果たしたものの、金メダルを狙っていた世界選手権は3位に終わった。来年の平昌五輪は大舞台に弱い「女王」より、伊藤の方が期待できそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のスポーツ記事