福岡マラソン参戦 大迫の“五輪モード”にライバル戦々恐々

公開日: 更新日:

 ついに国内レース参戦だ。

 リオ五輪1万メートル代表の大迫傑(26)が21日、今年4月のボストンマラソンに続き、12月の福岡国際マラソンに出場すると自身のツイッターで表明した。

 5000メートルの日本記録(13分08秒40)を持つ大迫はトラック競技が専門だが、20年東京五輪はマラソンの金メダルを本気で狙っている。夢の実現のため、現在はナイキ社が米オレゴンに設立した長距離走選手強化チームに所属している。今年の4月には、初マラソンとなるボストンマラソンで2時間10分28秒の時計で3位に入った。

 陸連は4月に東京五輪マラソン代表の選考法を発表。男子なら、「予選」にあたる国内5レース(今季と来季)で「決勝」のマラソン・グランドチャンピオン・レース(MGCレース=19年9月以降開催)の出場権を得て、結果を出すのが通常だ。

 例えば大迫が12月の福岡で優勝すれば、記録は関係なしにMGCレースに出場できる。それまでの2年弱は、米国でみっちりトレーニングを積める。

 大迫の所属チームには、リオ五輪5000メートルと1万メートルで2冠を達成したモハメド・ファラー(34=英国)と、同五輪のマラソンで3位になったゲーリン・ラップ(31=米国)がいる。8月の世界陸上1万メートルでも3連覇したファラーは、マラソンで東京五輪を目指すと語っている。彼らのコーチは、かつてマラソンで世界記録を出したアルベルト・サラザール。「この3人が同じ練習場でしのぎを削ればレベルアップは間違いなし」ともっぱらだ。

 五輪キップは3枚。大迫の動きにライバルたちは気が気じゃない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり