7月にヤクルト監督退任を決意 大型連敗で信念を貫けず

公開日: 更新日:

 10秒ほど言葉が出てこなかった。今季限りで退団するヤクルト真中満監督(46)が3日、今季最終戦を終えて退任挨拶。2015年の優勝シーンなど3年間の監督生活を振り返る映像がオーロラビジョンに流れると、込み上げるものを抑えきれなかった。「最後までふがいないシーズンでしたが、大きな声援ありがとうございます。チームはこのままではいけません。今年の悔しさをバネに選手には頑張ってほしい」。最後はナインから胴上げされ、神宮を去った。

 ◆  ◆  ◆

 就任1年目の15年に14年ぶりのリーグ優勝を果たすも、3年目の今季は球団記録を更新する96敗を喫し、最下位に低迷した。ヤクルト一筋25年でユニホームを脱ぐ真中監督が紆余曲折の3年間を振り返る。

「こういう状態になったのは私の責任です。今年で辞めさせてください」

 衣笠球団社長に今季限りで監督を辞任する意思を伝えたのは、後半戦がスタートした直後でした。

 交流戦期間中に10連敗。7月1日からオールスター休みまでの12日間、引き分けを1つ挟んで再び10連敗という状況が続き、連敗は14まで伸びました。大型連敗を繰り返し、チームが低迷したことで決意をしました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝