1月から清宮も入所 プロ野球合宿所に「時代錯誤」の声

公開日: 更新日:

昭和時代と選手が違う

 球児が憧れるプロ野球選手の平均寿命は9年と短い。引退後も球界に残ることができるのはほんの一部。多くの者は30歳前後と若いうちに「プロ野球」という鳥籠から、ある意味で球界以上に厳しい一般社会に放り出される。だからだろう。現役時代は移動の手配はすべて球団がやってくれていたし、「オフの日は愛車を乗り回していた」というある選手は、引退したら地下鉄の切符の買い方も知らなかったという。この選手は「まるで浦島太郎です」と言って笑っていたが、「それは大げさな話ではない」と、前出の高橋氏が続ける。

「野球ばかりやってきた大学生は20歳を過ぎても目上の人に『ちわっす』とか『ちーっす』という挨拶しかできない。『そんな挨拶で就職活動していたら、面接会場にも入れないぞ』と言ったものですが、まともな挨拶ができない者はプロ野球選手にもたくさんいます。だからこそ、野球一筋の人間には早く一般社会に触れさせることが大事だと感じました」

 ある球団職員に言わせれば、合宿所生活は球団のリスク管理にもなっているという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学