協会の聴取に逆ギレ 貴乃花親方に殴打事件“隠蔽”の疑い

公開日: 更新日:

 ここで貴乃花親方は貴ノ岩のケガについてこう言った。

「階段で転んだだけ」

 警察に被害届を出しながら、重ねて聞く協会に「よく分からない」と、その後はしらばっくれたという貴乃花親方はしかし、この段階で「加害者」がいたことを把握している。つまり、それを協会に報告もせず、揚げ句、ウソまでついているのだ。親方は巡業部長の要職でもあり、巡業中のトラブルに関しては協会に伝える義務があるにもかかわらず、である。

■理事長選のライバルを蹴落す狙い

 事件後、伊勢ケ浜親方が貴乃花親方に謝罪したことも明らかになっている。この時点で事件を“隠蔽”しようとしていたのは貴乃花親方ではないか、という疑惑が深まっているのだ。

 しかしなぜか、11月場所開幕直後に貴乃花親方が評論家を務めるスポーツニッポンの“スクープ”で事件が発覚。協会は3日目の14日に再び両親方に事情聴取を行った。ある親方が言う。

「協会側は貴乃花親方の前回の証言と報道された内容が全く異なることを指摘。『転んだだけで被害届を出すのはおかしい。詳細を知っていたなら、なんで報告しなかったのか』と問い詰めた。すると貴乃花親方は突如、逆ギレし、『そんなの……誰かに突き飛ばされて階段から落ちたかもしれないじゃないか!』と怒鳴り返したそうです。どう考えても、貴乃花親方の反論は全く筋が通っていない。『自分も報道を知るまで詳細は知らなかった』と主張したいがための、苦し紛れの言い訳にすぎないと吐き捨てる親方もいます。いずれにしろ、貴乃花親方の奇々怪々の言動に、協会は困惑することしきりです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  5. 5

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  1. 6

    元横綱白鵬が突然告白「皇帝の末裔」に角界一同“苦笑”のワケ…《本当だったらとっくに吹聴しています》

  2. 7

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  3. 8

    阿部巨人の貧打解消策はやっぱり助っ人補強…“ヤングジャイアンツと心中”の覚悟なし

  4. 9

    山本舞香は“ヤンキー”より“令嬢”がハマる?「波うららかに、めおと日和」《ふかふみコンビ》で人気急上昇

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも