松山英樹も心中は…ジャンボと同組“客寄せパンダ”の弊害

公開日: 更新日:

「そんなに悪くないスコアかなと思います」(松山)と初日のプレーを振り返ったが、百パーセント満足できる内容でないのは確かだ。

「実力を競う勝負の世界で、過去のプロと世界の第一線で活躍しているプロを同じペアリングにする主催者の意図はずれている」と評論家の宮崎紘一氏が指摘する。

 松山は客寄せパンダに利用されただけで、弊害が大きいとこう続ける。

「日本ツアーはもうシーズン終盤ですが、米ツアーは新たな2017―18年シーズンが始まっている。もちろん今大会成績もワールドランキングに反映される。昨年覇者のB・ケプカは今年の全米オープンに勝っており、そこで松山は2位に終わった。世界ランクでは10位ケプカよりも松山(4位)のほうが上。日本の試合であっても、2人とも負けられないという気持ちが強いはず。それならケプカと松山を初日から同組にすべきです。その昔、G・プレーヤーが“手を抜いたゴルフをすると元に戻るのに長い時間がかかる”と言った。勝負の世界はいつもぎりぎりの張りつめた中で行われる。ところが尾崎と回ればレベルも違い集中力も薄れる。日米首脳ゴルフに付き合わされて、今度はまともにプレーできない尾崎の相手では松山のゴルフもおかしくなってしまう。みんなで松山の足を引っ張っているようで、日本に帰ってこない方がいい」

 ちなみに尾崎は1997年のブリヂストンオープンに勝って一時世界ランク5位につけたことがある。

 だが、その後はズルズル順位を落とし、今では1937位だ。世界ランク上位の松山と同じペアリングはどう考えてもおかしい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗