賞金王の価値に疑問も 日本マスコミ“金勘定”合戦の無意味

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 今季日本ツアーは女子大会が最終戦になり、男子大会は残り2試合になった。

 この時期になるとスポーツメディアはこぞって賞金王タイトル争いを騒ぎ立てる。

 女子大会はご丁寧にも、ランク首位の鈴木愛(23)は単独6位以内で初タイトルを獲得。圏内にはあと3選手がいて、2位キム・ハヌル(28)が逆転でタイトルを手にするには優勝が必須条件で鈴木が単独7位以下。同様に3位イ・ミニョン(25)も優勝で鈴木が単独15位以下。4位の申ジエ(29)の場合は優勝で、鈴木が棄権・失格で賞金0円の場合と、協会が1円単位までの詳しい賞金差を資料にして配っている。

 要するに“金勘定”をあおっているのだ。

 ゴルフファンで作家の三好徹氏が、「プロゴルファーを評価する目安のひとつとして賞金王があるのは分かる。しかし、個人的な意見を言わせてもらうと、男女とも日本の賞金ランク1位は大した意味はないと思います」と、こう続ける。

「米国でジャーナリストたちとのゴルフ談議になると、話題になる日本人プロはいつも青木功でした。ハワイアンオープンに勝ったのはあまり知らなかったけど、全米オープンでジャック・ニクラスを相手に死闘を演じたのはよく知っている。それは英国に行っても同じで世界マッチプレーではセベ・バレステロスを破る活躍をしているから名前が知れ渡っている。青木は5度の賞金王になっていますが、それが評価されているのではなく欧米で成績を出しているからです。

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