球団の垣根越え若手集合 “チーム菅野”は投手陣最大派閥に

公開日: 更新日:

 巨人菅野智之(28)が7日、大阪市内のホテルで行われたプロ野球選手会総会に出席した。今シーズンまで務めた長野から巨人選手会長の「大役」を引き継いだ。

 西武からFA入団が決まった野上についてさっそく、「チームにとって大きな戦力。早く溶け込んでもらえるよう、コミュニケーションをとっていきたい」と選手会長としてのサポートを約束。先月末の契約更改後には「聞きにくる選手が少ないのを一番気にかけている。何でも聞いて欲しい。見て、背中から学ぶという選手がいるけど限界がある。貪欲さが欠けている。聞きやすい環境づくりを浸透させていく」と語っていた。

 そんな選手会長がハワイで行う恒例の自主トレには、宮国、桜井、中川、畠、育成の田中大らチームの後輩投手が参加予定。オリックスからも西、吉田凌が参加する。当初は少人数だった「チーム菅野」も、いつの間にか球団の垣根を越える大所帯になってきた。

 今季17勝の絶対的エースの周囲には若手が集まる。これまで、新戦力の面倒などは投手陣のリーダーだった内海が見てきたが、そんな役割も前エースから現エースへ移行。かつて最大だった「内海組」をしのぐ勢いで、「チーム菅野」が最大派閥になりつつある。

 なお、労組日本プロ野球選手会はこの日、9代目の新会長に西武の炭谷銀仁朗(30)を選出した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし