暴力事件も3.6億円ゲット 現状維持のG山口俊に“甘い”の声

公開日: 更新日:

 巨人山口俊(30)が6日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の2億3000万円でサインした。

 DeNAからFA移籍1年目の今季は右肩痛で出遅れた。4試合で1勝1敗、防御率6.43。期待とは程遠い成績に終わっただけでなく、7月には酒に酔って都内の病院で大立ち回り。傷害と器物破損の疑いで警視庁に書類送検される暴力トラブルを起こした。

 球団から今季終了時までの出場停止、1億円以上とみられる罰金、複数年契約を短縮される処分を受け、選手会側は「不当に重い」と巨人側に見直しを求めるなど、その後も騒動は続いている。

 この日、本人は来季の年俸額に関して「ご想像にお任せします」と口をつぐんだが、メディアは一様に、「8000万円だとされた今季年俸が2億3000万円だったもよう」と報道。FA入団時に「3年総額7億円」と報じられたことからも、この年俸額に大きな開きはないだろう。

■今季、投げたのはわずか4試合

「つまり、1億円の罰金を食らい、当初の3年契約が2年に削られたとしても、2年で3億6000万円の年俸は手にするわけだ。春先から肩を痛めてシーズンに出遅れ、6月になってようやく一軍初登板。1勝を挙げたと思ったら、7月にあの前代未聞の事件だ。不祥事は、6月の13連敗のあとの追撃ムードに水を差す最悪のタイミングだった。選手会は球団が科した処分を『不当に重い』としているが、解雇されてもおかしくなかった。2年3億6000万円なら、年俸は1億8000万円。今季、4試合しか投げなかったことを考えれば、それでもベラボーだ。球団内には『甘い』との声もあると聞くが、当然の反応だよ」(巨人OB)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  3. 3

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  1. 6

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 7

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  3. 8

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  4. 9

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず