五輪後にルール改定も カーリング日本女子を待つ新たな壁

公開日: 更新日:

 今大会のサプライズのひとつといえば、史上初めて表彰台に立った女子カーリング日本代表のロコ・ソラーレ(LS)北見の大躍進だろう。

 16年世界選手権(カナダ)で準優勝したとはいえ、五輪開幕前の世界ランキングは6位。1次リーグでは韓国に唯一、土をつけ、同3位のロシア(OAR)も撃破。3位決定戦では同4位でソチ大会銅メダルの英国を下した。スコットランド発祥の競技で、銀メダルを獲得した韓国とともにアジア2カ国が表彰台に上がり、歴史を塗り替えた。

 各競技とも、五輪閉幕後にルールの見直しを図るのは恒例行事だ。カーリングが盛んではない日本、韓国の躍進で、世界カーリング連盟(WCF)は欧米に有利になるよう何らかの対策を打ち出す可能性がある。

 WCFは過去にも一部の欧米チームが有利になるようなルール改定を行った。16年には世界選手権の開幕直前に、スティックの規定を変更。スティックの先に硬いパッドや毛の付いたものは禁止された。

 WCFは変更の理由を氷の劣化を抑えるためとしていたが、新ルールのスティックでは、それまで以上に強く表面を掃かなければならないため、欧米の選手に比べてパワーで劣る日本や韓国を狙いうちにしたものだといわれている。日本は突貫工事で新スティックへの対応を図り、世界選手権で準優勝したものの、対策が遅れた韓国は7位に終わった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋