伊調パワハラ問題で揺れる至学館大 4月新入生と恩師の胸中

公開日: 更新日:

 五輪4連覇中の伊調馨(33)へのパワハラを告発された日本レスリング協会の栄和人強化本部長(57)は、至学館大学レスリング部の監督でもある。

 2003年、前身である中京女子大のレスリング部監督に就任し、競技採用された翌04年のアテネ五輪で吉田沙保里と伊調馨が金、伊調千春が銀で、いきなり3人の教え子がメダルを獲得。ここまで五輪メダリストを7人も育てあげ、計14個のメダルを持ち帰った。

 名将・栄本部長とともに、至学館大の知名度もうなぎ上り。「至学館のレスリング部に入ればメダルが取れる」というほどの強豪校になった。しかし、肝心の名伯楽は今回のパワハラ騒動により「心身衰弱」で自宅療養中。17日に群馬・高崎で開幕する女子W杯の日本選手団本部長を辞退している。

 栄バッシングはエスカレートし、批判の矛先は次第に至学館大そのものへ。谷岡郁子学長は大学の公式ホームページで「SNSなどを通してレスリング部の選手達にいわれのない誹謗中傷が寄せられています。こうした状況に学生やその保護者、卒業生及び教職員にもご心労をおかけしていることを辛く思います」との文章を掲載した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…