マレット型からピン型でV 鈴木愛は日替わりパター大正解
【Tポイントレディス 最終日】
初日が天候不良のため中止になり、36ホールに短縮された今大会。首位発進の鈴木愛(23)が69で回り、通算8アンダーまでスコアを伸ばしてツアー通算6勝目を挙げた。
今季開幕戦は1位発進の最終日に73と崩れて3位。前週はプレーオフに敗れて2位となり2戦続けてトップ3。3戦目で勝利をつかみ、賞金レースでも前週の3位からトップに躍り出た。
鈴木は前日にマレット型パターを使用して27パット、この日はピン型パターで26パットだった。米ツアーでは松山英樹がマレット型やピン型などパターを替えてプレーすることが多い。プロがパターをチェンジする時は、どんな理由なのか。
「ショートパットを外さなければ勝機があるというゲームプランに重点を置いて試合に臨み、それでピン型を選んだのでしょう」とパット名手で知られる田原紘プロがこう解説する。
「プロでもショートパットを外したくないと思えば打ち急ぎから、切り返しが早くなります。マレット型は慣性モーメントが高く、ボールの転がりがいいのですが、しびれるパットではストロークが小さくなりがち。どちらかといえば重いグリーンに向いている。一方、ピン型は高速グリーンに対応しやすく繊細なタッチを生かせる。鈴木は最終日のグリーンは転がりが速くなるとみて、ピン型を選んだのが勝利につながったといえます」