5年前は廃部危機 富島を甲子園に導いた浜田監督の試行錯誤

公開日: 更新日:

 まずは基礎練習を繰り返した。キャッチボールすらまともにできない部員にイラ立ったり、練習試合で30点以上の大差をつけられたりしたこともある。

「地元の有望な中学生に声を掛け、来てくれた子たちで翌年くらいから徐々に勝てるようになってきた。でも、私学ではありませんから、声を掛けても入試で合格してもらわないといけない。宮商(宮崎商)時代は声を掛ければ来てくれる子が多かった。でも、富島となると、当初は難しかったところはあります」

■5人の指導者

 チーム力がアップしたのは練習の可視化、数値化に取り組み始めてからだという。

甲子園出場校のデータをもとにして、例えば塁間の走塁など、いろいろなものを数値化して目に見える形にしました。数字はうそをつかない。ここ2年くらいですかね。15年秋から九州大会に3度出て結果が出始め、これまで来てくれなかったレベルの子が来てくれるようになりました」

 県立校ながら計5人、さまざまなタイプのスタッフがそろっているのが特徴だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性