日本航空石川・中村監督が明かす 部員100人との寮生活

公開日: 更新日:

 寮監としての苦労はどんなことか。部員が100人もいれば、中には問題を起こすのがいたって不思議ではない。1人くらい寮に帰ってこなくても分からないのではないか。

「確かに管理は大変ですが、しっかり朝と晩に点呼を取ります。田舎の地域で周囲に何もない環境なので、生徒が抜け出すことはないですね。難しいのは心のケア。友達関係がうまくいかないとか、部活で挫折したりとか。話を聞いてあげることが大変です」

 監督自身が33歳とまだ若い。

 選手や生徒と24時間一緒にいて、手をあげたくなることはないか。

「実はそこはストレスなんです。手を出せないから、という意味ではなくて、意図が伝わらないことがあります。時間をかけるしかない。言葉で理解させるしかないんです。でも、自分が18歳の高校生だった時、冷静な状況なら話はすっと入ってきましたけど、気分が悪い時、うまくいかない時に話しかけられたらカチンときました。多感な時期。長い目で見ないといけない。こちらも我慢の連続です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性