収穫のメジャー初先発初勝利 大谷の課題は「配球の工夫」

公開日: 更新日:

■「配球の工夫が必要」

 今後に向けた課題はやはり、3連打を浴びた二回の投球だという。

「配球を工夫する必要があるかもしれません。チャプマンに対してスライダーを2球続けて一発を浴びた。前の打者のピスコティへの4球目のスプリットがワンバウンドした。走者を背負っていたこともあり、勝負球のスプリットは投げづらかったのかもしれませんが、配球が少し単調だった気がします。あの本塁打によって、より低めへの意識が強くなったと思うので、今後の大谷にとってはいい教訓になったのではないか。次回以降は配球に加え、打者ごとの攻め方も研究していけば、結果は付いてくると思います」

 メジャーではたとえ下位の打者だろうと、少しでもコースが甘くなればスタンドに放り込むパワーがある。トップクラスの打者は、いいコースだろうと本塁打にする技術も持ち合わせている。手痛い一発を浴びたことで、メジャーの野手のレベルを改めて実感できたとすれば、収穫の多い初登板初勝利だった。

▽大谷の話

「キャンプからスタッフや選手に支えられてきた。きょうも捕手のマルドナドが一球もそらさずに受けてくれたので、そのおかげかな。(2回に3失点して)2ストライクと追い込んでから打たれていた。投げ切ったのに打たれたので引きずっていたが、ソーシア監督から『ここから抑えれば問題ないから』と言われた。(気持ちが切り替えられたのは)そのおかげかな。きょうはただ楽しんでマウンドで投げられた。野球を始めて最初にグラウンドに行く時のような気持ちだったので、すごく楽しかった」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋