サイ・ヤング賞右腕を攻略 2戦連発した大谷の止まらぬ勢い

公開日: 更新日:

 高めの直球を鋭く振り抜くと、打球はライナーで中堅スタンドに吸い込まれた。

 本拠地デビュー戦でメジャー初本塁打を放って、あらためて二刀流としての可能性をアピールしたエンゼルス・大谷翔平(23)。全米の注目が集まる中、4日(日本時間5日)のインディアンス戦に「8番・DH」で2戦連続のスタメン出場。大谷のバットが火を噴いたのは2点を追う五回の第2打席だった。

 相手の先発右腕コーリー・クルバー(31)に対し、カウント1―1からの3球目、148キロの直球を捉え、同点となる2戦連続の本塁打で、日米通算50号に達した。延長十回には相手の守護神アレンから中前打を放って、連日のマルチである。

 エンゼルス打線は立ち上がりから老練な投球術を駆使するクルバーを打ちあぐねた。五回にシモンズがバントヒットで出塁するまで無安打に抑えられた。大谷も三回の第1打席はカウント2ストライクと簡単に追い込まれると、最後は外寄りのツーシームに手が出ずに、見逃し三振。メジャー屈指の右腕に洗礼を浴びたが、持ち前の対応力の高さを発揮し、次打席で早々と攻略してみせた。

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