ポーカーフェイスに秘めた闘志 DeNA京山が背負う“父の夢”

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 野球を始めたのは小学校1年の途中。それまではサッカーが好きで、将来の夢もサッカー選手だった。兄の侑澄さんが野球を始めると、その背中を追った。兄は光泉高校まで野球を続け、現在は龍谷大4年生だ。

 もうひとつの夢だったのは「ラーメン屋」。そのルーツは父・誠さんの実家である中華料理店にある。滋賀県大津市、京阪石山駅近くに店を構える「石山飯店」だ。1965年に父方の祖父が開業。現在は祖母の貴陽子さんと伯父の功武さんが店を切り盛りしている。

「麻婆豆腐が人気です」と教えてくれた京山は食にこだわりを持ち、「クリームシチューが苦手。家では僕だけ茶色のビーフシチューにしてもらっていました。クリーム系全般がダメ。カニクリームコロッケは食べられるけど、グラタンは嫌いです」と明かす。

 貴陽子さんが言う。

「お兄ちゃんに比べると、おとなしくて無口な子でした。『昔はサッカー選手になりたかった』なんて聞いたことなくて、ニュースで知ったくらい。初登板の日に球場(横浜スタジアム)まで見に行ったら、まるで別人。本当にうちの孫かしらと思うくらい、遠い存在に感じました。今までは阪神ファンでしたけど、孫が入ったら(家族は)みんなベイスターズファンになりました」

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