大谷が4勝目 連敗止める粘投でメジャー最長8回途中2失点

公開日: 更新日:

 二刀流右腕が持ち前の修正能力の高さを発揮した。

 エンゼルス・大谷翔平(23)が20日(日本時間21日)のレイズ戦に登板。7回3分の2を1本塁打含む6安打2失点、9奪三振で、4勝目(1敗)を挙げた。

 大谷は序盤、制球が定まらず、直球、スプリットがホームベース手前でバウンドするなど苦しい投球を強いられた。三回には9番フィールドに力のない直球を左翼スタンドに叩き込まれる。

 この日、球審を務めたジェフ・ネルソンは比較的、低めをストライクと取った。大谷は球審の傾向を読み取ったのだろう。

 四回に、持ち前の適応力を見せる。この回は直球、変化球とも低めに集めてレイズの主力打者に仕事をさせない。先頭の4番ラモスを155キロの直球を引っ掛けさせて三ゴロに打ち取ると、続くミラーをスプリットで空振り三振。最後はダフィーに対し、159キロの直球を外角低めいっぱいに決めてバットに空を切らせると、狙い通りとばかりにグラブをたたいて喜びを爆発させた。

 七回を投げ終えて球数は99球。これまでイニングは7回、球数は103が最多だが、ソーシア監督は大谷を八回のマウンドに送る。二塁打と自身の暴投で1点の追加を許したが、メジャー最長イニング、最多の110球を投じて、チームの連敗を5で止めた。

▽大谷の話「先制を許したが、その後はしっかりと抑えられたので良かった。逆転まで粘れたと思う。決して調子は良くなかった」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘