大谷はメジャーで全盛ツーシーム投げず…でも大正解の理由

公開日: 更新日:

 メジャーはいま、ツーシーム全盛だ。速球がシュートしながら沈むツーシームは、バットの芯を外して内野ゴロを打たせるのに適した球種といわれる。

 メジャー公認球は、プロ野球の統一球と比べて変化が大きい。ツーシームも面白いように変化するため、海を渡った日本人投手の多くがとりこになる。ダルビッシュしかり、田中しかり、メジャー入り直後はツーシームを投げまくった。

 そんな中、ツーシームを投げようとすらしないのがエンゼルスの大谷翔平(23)だ。速球は純粋な真っすぐのフォーシームだけ。キャンプからここまで、速球を動かそうという意図をまったく感じさせない。

■スプリットがより効果的に

 しかし、大谷のスタンスは大正解だ。

 メジャーでは多くの投手がツーシームを主体にする。速球を打者の手元で動かす。そのため打者は速球を手元まで引きつけ、変化を見極めて打つことに慣れている。速球は手元で動くのが当然という意識がある。そこへ球威も球速もツーシームに勝るフォーシームを投げるから効く。打者はどうしても始動が遅れるのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因