13勝で大関昇進確実に 栃ノ心「覚醒」の秘密を親方衆語る

公開日: 更新日:

 横綱鶴竜の優勝で幕を閉じた5月場所。初場所に続く賜杯こそ逃したものの、栃ノ心(30)の表情は晴れやかだった。

 千秋楽の27日は同じ右四つの勢と対戦。13日目の正代戦で負傷した右手首が気になったのか、やや際どい立ち上がりとなるも、最後は寄り切って2敗をキープした。支度部屋では、「12連勝したし、優勝したかったけど、勝って締められたからよかった」と話し、技能賞・敢闘賞の受賞とともに、場所後の大関昇進を確実なものとした。

 この日、審判部は栃ノ心の大関昇進を審議する臨時理事会の開催を協会に要請。これには本人も「うれしいですね。大関になって変わること? 分かんないなあ。何か変わるんですかね?」と笑顔を見せた。

 今年1月場所で優勝すると、その後はとんとん拍子。かつての「幕内の常連」止まりだった力士は見事に変貌した。師匠である春日野親方(元関脇栃乃和歌)に聞くと、「体つきが大きくなったという声もあるけど……」とこう続けた。

「変わった感じはしないけどね。本人も『体重も何も変わってませんよ』と。やっぱり、勝ってると何か違って見えてくるんじゃないかな。稽古では相変わらずウチの関取衆で一番弱いよ(笑い)。栃煌山には、まず勝てない。まわしを取らせてくれないからね」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択