歴史的快挙のアイスランド 当日の視聴率は“奇跡の99.6%”
誇張、見間違い、改ざん――。そうとしか思えない非現実的な視聴率だが、まんざらインチキでもなさそうだ。
D組のアイスランドは今大会がW杯初出場。それが16日の初戦で優勝候補のアルゼンチンに1―1で引き分けたのだから、歴史的快挙だろう。
さらに驚くべきことに、アイスランド国民約35万人のほぼすべてがこの「奇跡」を見守ったというのだ。アイスランドのサッカー協会の公式ツイッターによれば、当日の試合の視聴率は、なんと99・6%!
アイスランドはウインタースポーツ以外でも国技のハンドボールが北京五輪銀メダルの強豪国だが、伝統的にサッカーも盛ん。
それでも苦戦が続き、2010年のFIFAランキングは112位だった。現在は22位と順位を上げ、16年の欧州選手権ではイングランドを破り、ベスト8に進出。欧州予選I組を1位で突破し、今大会の出場キップをもぎとった。
そういえば、アルゼンチン戦を見なかった残り0・4%は何をしていたのか? この試合で同点ゴールを決めたFWフィンボガソンはツイッターで、「0・4%の人たちはピッチにいたのさ!」と、イキなコメントをしたのだから、アイスランド国民は大喜びである。
ちなみに日本における最高視聴率は、昭和38年の紅白歌合戦の81・4%。北島三郎が「ギター仁義」で、こちらも紅白“初出場”を果たした年だった。