イランに冷や汗ものの勝ち点3 スペインは日本の“お手本”か

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 2大会ぶりの王者奪還を目指すスター軍団が辛くも白星を拾った。

 イラン相手に終始、試合の主導権を握り、ボール支配率70%と圧倒。パス本数も相手の235本に対し、813本とゲームをコントロールした。得意のパス回しで切り崩しを図りながら、イランの堅守にてこずり、シュートまで持ち込めない。後半9分、相手のクリアしたボールがFWディエゴコスタ(29=Aマドリード)の右膝に当たって吸い込まれるラッキーなゴールで先制。その後は、イランの怒涛の反撃をなんとかしのいで、冷や汗ものの勝ち点3を得た。

 イラン相手に苦戦したスペインの戦いぶりは日本代表にとって格好の生きた教材である。

 今年4月にハリルホジッチ前監督を解任した際、日本協会の田嶋幸三会長は「日本らしいサッカーを志向してほしい」と話し、ボールをつないでポゼッションを高める戦術を希望。それで前回ブラジルW杯で1分け2敗の惨敗を喫したのに、この期に及んでまだ、スペインのような素早いパス回しから攻撃を仕掛けるスタイルを理想にしている。

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