コロンビア戦勝利“陰の功労者” 早川直樹コーチの仕事ぶり

公開日: 更新日:

 収集した個々のデータを基にしながら、各選手にどの程度の負荷をかければよいのか、それを判断するのがフィジカルコーチの役目である。

 早川氏は、南アW杯での肩書はフィジカルコーチだったと記憶している。その後、コンディショニングコーチと呼ばれるようになった。ザック時代はイタリア人の、ハリル時代にはフランス人のフィジカルコーチがいたからだ。

 今大会の肩書はコンディショニングコーチのままだが、早川コーチは練習開始から率先してフィジカルトレーニングの陣頭指揮を執るなど、南アW杯のときと同じ光景が見られた。選手の疲労度が高まったと判断すると西野監督にオフを提案することもあり、これなど外国人コーチには考えられない柔軟性である。

 ちなみに早川コーチが日本代表にフィジカルコーチとして帯同したのは02年日韓W杯と南アW杯である。

 日本はこのいずれもベスト16に進出した。コロンビア戦の勝利をもたらしたのは“持っている”西野監督ではなく、早川コーチのほうかも知れない――。

(元サッカーダイジェスト編集長・六川亨)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"