武田薫
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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

苦手の芝と若手の躍進…錦織圭を待つウィンブルドンの試練

公開日: 更新日:

 テニスは芝のシーズンに入った。とはいえ、芝のサーフェスによる大会はウィンブルドンをメインにした4大会だけだから、シーズンと呼ぶほどではないかもしれない。

 本来、テニスは芝の上で行われるゲームで、正式名はローンテニス。かつては土の上で行われてもローンテニスと呼ばれていた。コートの整備・維持が大変だから、大衆化に沿ってハードコートに移行したわけだが、今なおウィンブルドンは選手憧れの聖地である。

 錦織圭は、グランドスラム4大会の中でこのウィンブルドンでの成績が一番良くない。通算13勝8敗で、ベスト8に届いていない大会はウィンブルドンだけ。

 ちなみに一番成績がいいのはハードコートの全豪オープン(23勝8敗)だ。

■「ボールが下から入ってくる」

 芝の特徴は2つある。まず、慣れないコートのため足元がおぼつかない。さらにカギになるのが、芝特有の打球。芝の葉の上でボールが滑るため、長身選手が思い切りたたき付けるボールを持ち上げるのは容易ではない。やっと返球してもサーバーがネットで待ち構える、サーブ&ボレーの舞台。

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