著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

大坂なおみに何もできない日本テニス協会に未来はあるか

公開日: 更新日:

 かつてラファエル・ナダルが楽天オープンから帰国する際、空港に送らなかった日本テニス協会の理事がこう言った。

「何もしないという、おもてなしもあります」

 それからナダルの来日が絶えたのはともかく、このコメントには感心した。日本のテニスも捨てたものじゃないと思った。

 さて、大坂なおみが女子テニスツアーのBNPパリバ・オープンで優勝した。年間4大会だけのプレミアマンダトリーのひとつで、全トップ選手に出場義務があるハイレベルな大会だ。

 序盤で、マリア・シャラポワ、アグニエシュカ・ラドワンスカを、終盤に元女王のカロリナ・プリスコバ、現女王のシモナ・ハレプをなぎ倒した。

 勝因として新コーチの存在が指摘されている。昨年11月からチームに加入したサーシャ・ベイジンはコーチの実績はなく、ヒッティングパートナーとしてセリーナ・ウィリアムズが評価した人物だ。選手を乗せるのがうまい。

 大坂はおっとりした性格で、練習にはお父さんの助けが必要と打ち明けていたから、うってつけの人事だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明