著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

ダイヤモンドバックス平野はなぜこうも注目されないのか

公開日: 更新日:

 昨年までオリックスのクローザーを長らく務め上げ、今季からMLBのダイヤモンドバックスに移籍した平野佳寿が新天地で大活躍している。開幕から主にセットアッパーとして起用されている平野は6月25日現在で22試合連続無失点中と好調を維持しており、トータルでも37試合の登板で防御率1・32。今やダイヤモンドバックスの中継ぎエースである。

 しかし、これが悲しいくらい日本で盛り上がっていない。同じく今季からMLBに移籍したエンゼルスの大谷翔平については開幕からその一挙手一投足が日本の各種メディアで大きく扱われていたが、この平野についての報道や特集はあきらかに少なく、先述した「22試合連続無失点」という派手な見出しがネットに配信されたときも、ネットニュースに付きもののコメント数(いわゆるヤフコメ)はさほど伸びなかった。それより、最近は古巣・オリックスが当事者になっている誤審問題(詳細割愛)のほうが盛り上がっており、それもまた複数の意味で残念な話だ。

 MLBでの日本人セットアッパーの活躍といえば、近年では上原浩治が思い出される。彼はレッドソックスに在籍していた2013年に27試合連続無失点という日本人メジャーリーガー記録を樹立したが、当時の上原報道は現在の平野と比べるまでもないほど熱気があった。もっとも、上原は天下の巨人軍の元エース、しかも巨人が巨人らしかったころのスターだけに、平野よりも注目度が高くなるのはしょうがないのかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に