今度は窃盗…“犯罪のデパート”に成り下がった巨人軍の病巣

公開日: 更新日:

 巨人は柿沢を解雇した同日、SNSで裸動画を拡散した篠原、河野に今季終了までの出場停止と罰金を科し、2人との会食に坂本勇が同席していたことも公表。坂本勇は不適切行為が起きる前に退席していたとして厳重注意としたというが、15年に野球賭博問題で逮捕者が出たのを皮切りに、16年には「声出し」による金銭授受問題が発覚、17年は山口俊による傷害、器物破損事件が起きた。天下の巨人軍が「犯罪のデパート」と化しているのだ。

 なぜこうも次から次へと巨人で不祥事が起こるのか。

 昨年6月に就任した石井球団社長は、「コンプライアンスの徹底など子供たちに恥じることのない、胸を張れるチームをつくる」と宣言していたものの、傷害に続いて今度は窃盗事件。巨人は今後の対策として、選手ロッカーの見回り、生活相談の窓口設置を検討しているというが、病巣はもっと深いところにあるのではないか。

■「何でもできると勘違い」

 日刊ゲンダイは16年、野球賭博事件や原辰徳前監督の1億円恐喝事件などをまとめた「巨人軍『闇』の深層」の著者・西﨑伸彦氏にインタビューを行った。西﨑氏は不祥事の連鎖を招く根源は1978年の江川事件にあると指摘し、こう語っている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  5. 10

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ