ベンゲル監督浮上 背景にまたスポンサー&テレビへの忖度

公開日: 更新日:

 ポスト西野が「東京五輪世代のU―21代表の監督を務める森保・日本代表コーチに確定」報道が氾濫する中、20日に次期監督の選定を担う日本サッカー協会(JFA)の技術委員会が行われた。

 話し合いは午後2時から約3時間半。終了後に関塚技術委員長がJFA内で取材に応じた。

「技術委員会から一任を受けた。これから次期代表監督に(ふさわしい)案件に沿ってじっくり吟味したい」と話したが、報道陣から「日本人監督から選ぶのか?」「森保監督に一本化?」といった質問に対しては「デリケートな話、仮定の話についてはコメントを差し控えます」を連発。伏し目がちになったり、シドロモドロになったりしながら「誰という形までには至っていない」を繰り返し、具体的なコメントを発することはなかった。「スポーツマスコミの報道は森保代表監督の一本かぶりですが、水面下で複雑な動きがあります」とサッカー関係者がこう言う。

「9、10、11月とキリンチャレンジ杯が各月2試合の計6試合、北は札幌から南は大分まで全国で行われますが、当初はロシア16強入りで名前の売れた西野監督体制で臨むプランだった。ところが西野監督が契約満了の7月末に退任することになり、JFAの田嶋会長の中で<本田や長谷部が代表引退。西野監督も辞めてしまう。華になる監督や選手がいないとスポンサーやテレビ局に申し訳ない>という忖度が働いた。せめて指揮官には実績ありのビッグネームの外国人指導者を迎え入れたいと、日本サッカー界の“永遠の恋人”にコンタクトを取り、前向きな返事を引き出したともっぱらです」 

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー