忖度が世代交代の妨げに…日本が4年後W杯で払う大きなツケ

公開日: 更新日:

 フランスの98年大会以来、2度目の優勝で幕を閉じたロシアW杯。

 勝因は「若手と中堅とベテランの融合」だ。

 主軸で31歳のGKロリス(トットナム)、FWジルー(チェルシー)が年長組。司令塔の27歳MFグリーズマン(Aマドリード)、25歳MFポグバ(マンチェスターU)が中堅組だ。DFエルナンデス(Aマドリード)とDFパバール(シュツットガルト)の22歳SBコンビが若手組。FWエムバペ(パリサンジェルマン)にいたっては19歳! 各世代の選手がガッチリと噛み合い、優勝にふさわしいチームだった。

■日本より約3歳も若いフランスがV

 翻って西野ジャパンはどうだったか? 登録メンバー23人の平均年齢は28.3歳。参加32カ国の中で6番目に<高齢>チームだった。主軸は35歳のGK川島、34歳の主将MF長谷部、32歳のMF本田、FW岡崎と31歳のDF長友、30歳MF乾とオーバー30選手だらけ。優勝したフランスの25.57歳は、ナイジェリアの25.52歳に次いで<若手>2番目。ベテランの目立った準優勝のクロアチアでさえ27.43歳は<若い方から>15番目だ。そして3位ベルギーが27.13歳で13番目、4位イングランドが25.57歳でフランスと並んで2番目タイ――。結果を残したチームは、日本のように<昔の名前で出ています>ではないのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較