メーカーは戦々恐々…クラブに縛られないプロが増えたワケ

今年のメジャー王者は3人とも契約なし（左からリード、ケプカ、モリナリ）／（Ｃ）共同通信社

　リードはアパレルだけナイキと契約を結んでいる。そして使用クラブは、ドライバーがピン、フェアウエーウッドはナイキ、３番アイアンはタイトリストで、その他のアイアンはキャロウェイ、そしてウエッジは米アーティサンゴルフ社といった具合に、５社のクラブを使っている。

　またモリナリとケプカは一時ナイキと契約しており、ある意味、ナイキがクラブ・ボール事業から撤退したために、フリーになっているともいえる。

　ケプカがタイトリストと契約していた時代に、スタッフプレーヤーを探していたミズノが、獲得に動いたことがある。その時に、ケプカのスイングを分析してＪＰＸアイアンを開発したが、クラブ契約をナイキにさらわれてしまった。

　その後、ミズノが自分のためにアイアンを製作していたことを知り、契約を結ばずに、今ではミズノのアイアンを使い続けている。

　モリナリは主にテーラーメイドのクラブを使用しているが、違和感を覚えて好結果が出なければ、すぐに他メーカーのクラブを試せるメリットがあり、それで契約を結ばないでいるのだろう。