地元は必死に寄付金集め 金足農“想定外”快進撃の舞台側

公開日: 更新日:

 ひとたび甲子園に出ると、仮に1回戦で敗退したとしても、3000万~4000万円程度のカネが必要といわれ、その大半は寄付金で賄うのが通例となっている。

 金足農もご多分に漏れず、佐々木会長が所属する同窓会をはじめ、学校の校長、教頭、教員も含めた多くの関係者が、昼夜問わず、寄付金集めに駆けずり回った。

 甲子園出場が決まった時点でまず、金足農の卒業生1万5000人に寄付金を募る案内状を送付した。地元企業はもちろん、農業高校ということもあり、農家、卒業生が多く勤めるJA、各地に点在する道の駅、さらに秋田市を中心に商店街、町内会などを回り、ビラ配りまでやったそうだ。

■バス代だけで1500万円

 100万円単位で寄付をしてくれた企業も中にはあるが、基本的には一個人につき5000~1万円。とにかく数を集める必要があるものの、「近年は県内の農業従事者が減少傾向にあることも寄付金集めに影響しているのではないか」とは、地元関係者。当初、集まったのはどうやら目標を1000万円ほど下回る4000万円程度だったらしい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々