女子柔道52kg級・角田夏実は「ぎっくり腰」でも金メダル

公開日: 更新日:

 柔道の女子52キロ級を制したのは昨年の世界選手権準優勝の角田夏実(了徳寺学園職)だった。

 決勝で韓国の朴多率に一本勝ち(腕ひしぎ十字固め)すると、笑顔でこう言った。

「勝てるといわれていてプレッシャーもあったけど、勝ててホッとしている。今年の世界選手権の代表選考で落ち、アジア選手権でアピールしなければと思っていた。(東京)五輪に向けて十分、アピールできたと思う」

 この角田、実はぎっくり腰を患っていた。「おばあさんのように杖が欲しい状態だった」(本人)という。それでもアジアの頂点に立てたのは、それだけ力が抜けていた何よりの証しだろう。

■国内にライバルひしめく階級

 日本の柔道界でいま、最も代表争いが熾烈といわれるのが、この女子52キロ級だ。

 昨年の世界選手権を制した志々目愛(了徳寺学園職)に加え、今年の世界選手権代表の18歳・阿部詩(兵庫・夙川学院高)もいる。女子のこの階級はアジアや世界で頂点に立つより、日本で代表になる方が難しいともっぱらだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝