池谷幸雄氏が激白 “女帝”塚原本部長が集めた疑惑のカネ

公開日: 更新日:

 塚原光男日本体操協会副会長(70)と塚原千恵子強化本部長(71)のパワハラを告発したリオ五輪体操女子代表の宮川紗江(18)。会見の中では、ナショナル強化選手とは別に設置された「2020年東京五輪強化プロジェクト」(以下「2020」)の参加を拒否すると、「今後、協会としてあなたに協力できなくなる。五輪に出られなくなるわよ」と脅しを受けたことを明かしていた。前回に続き、騒動を知る五輪メダリストの池谷幸雄氏に聞いた。

■内訳が全く公表されていない

 ――金銭面での問題はないのか。

「『2020』の合宿を始めるとき、千恵子先生は(日本体操)協会から予算を3000万円取ってきたと周囲に報告していたと聞きます。その資金で合宿を運営するんだと思ったら、選手は1人につき、月3万円の個人負担金を取られている。なぜ取らないといけないのか」

 ――確かに、去年11月にリリースされた第2回トライアウト要項に「月3万円の個人負担金」とある。

「なぜお金を取るのか。何のための3000万円なのか。その内訳が全く公表されていなくて分からない。3000万円(の予算を)取りました、使いました、それだけ。恐ろしくないですか? (2011年の)世界選手権前の合宿もそうでした。『22カ月合宿』といって、ナショナルトレーニングセンター(NTC)で(10年1月~11年10月の)22カ月間、寝泊まりして合宿すると。学校や所属の指導者はどうするのかと思いました」

 ――ナショナルの強化費とは別に3000万円。

「そうです、それを体操協会から引っ張ってきた。リオ五輪の1年前、千恵子先生に代わるまで強化本部長をやっていた小林(隆)先生は、ナショナル合宿の強化費で海外派遣や強化合宿をやりくりしていた。それなのに、今回はナショナルの強化費用とは別に3000万円取ってきているはず。そのナショナル強化費として、毎年もらう費用はどこにいったのか」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択