パワハラだけではない 重量挙げ三宅会長“独裁体制”の異常

公開日: 更新日:

 三宅義行会長兼女子代表監督(72)による選手へのパワハラ問題が明らかになった日本ウエイトリフティング協会。

 パワハラだけではない。三宅会長による独裁体制も問題視されている。

 同協会では三宅会長が女子代表監督を兼務するだけでなく、男子ナショナルチームの監督も協会の小宮山哲雄専務理事(57)が兼ねている。

 各団体の組織の規模や収入、競技人口に差があるとはいえ、他団体で同様の人事はほとんど見られない。五輪競技団体のトップが代表監督を兼任するのは極めて異例のケースだ。

 9月1日の常務理事会で、過去の会長のパワハラ行為を明かした協会常務理事で、公益社団法人経済同友会幹事を務める古川令治氏がこう言う。

「コンフリクト・オブ・インタレスト(利益相反)という言葉がありますが、まさにウエイトリフティング協会は矛盾した団体なのです。公益社団法人でありながら、会長とナショナルチームの現場を取り仕切る監督が同一人物というのは認められることではありません。男子監督にしても、予算を管理する立場であるはずの専務理事が、経費を使う側も兼ねるなんて、誰がどう考えてもおかしなことです。会長によるパワハラも含めて、協会は正常な組織からはかけ離れている。伏魔殿といってもいいのではないでしょうか」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」