なぜエース菅野を温存 巨人CS3連敗“消化不良”終戦の不可解

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「20日の試合に回せば、エースを温存したまま終戦する可能性があるわけだから、中4日で19日の試合に先発させるのが普通ですけど」と、さるチーム関係者はこう続けた。

「原さん(辰徳次期監督=60)の存在が大きかったのではないか。菅野は『コンディション』を理由に11月の日米野球を辞退している。蓄積疲労を心配した球団の配慮ですが、その中でも原さんの意向が強く働いたともっぱらです。今季はリリーフ陣が苦しい中、202イニングを投げて救援の負担を減らした。菅野は来季から自身の生命線になるわけで、原さんはエースのコンディションを心配していましたから」

 この日、室内で行った試合前練習の際、菅野は2戦目に決勝3ランを放った広島の菊池、田中と通路でバッタリ遭遇。同学年の3人は前回WBCで侍ジャパンのメンバーとして戦った仲である。「おっ、ノーヒットノーランのパワーちょうだい!」とちゃかす菊池に、「パワーあり余ってんじゃん!」と返答した菅野はさらに、「1回くらい勝たせてよ~」と冗談めかして懇願。しかし、“願い”はかなわなかった。

 由伸体制を支えた村田ヘッドコーチ、斎藤投手総合コーチ、大西外野守備走塁コーチらの退団が濃厚。消化不良のまま、由伸巨人は解体されることになった。

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