ジャンプ週間完全V 小林陵侑を覚醒させたエリート育成とは

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■改良を重ね独自メニューを開発

 1992年アルベールビル五輪複合団体金メダリストで創設からこの事業に携わる岩手県スポーツ振興課の三ケ田礼一さんはこう言う。

「テスト内容も改良を重ねて、年に数回お医者さんや大学の体育教諭の方を呼んで独自のメニューを開発します。合格者は基礎トレーニングに加え、さまざまな五輪競技の体験をしながら適性を探る。座学もあって、栄養学、医学、最近はドーピングについても子供が分かるよう専門家の方に講義をしてもらいます。保護者への講習会もある。栄養士の方を呼んで栄養学を学んだり、キッチンのある公民館を借りて調理実習をすることもあります」

 小林は4人きょうだいの次男。末っ子の龍尚(17)もこの事業出身で、昨年の平昌五輪ではテストジャンパーとして帯同した。兄の潤志郎(27)は小林と同じ平昌五輪代表で、姉の諭果(24)もジャンパー。父の宏典さんは岩手県内の中学校体育教師でクロスカントリー指導者というスキー一家だ。

 幼少期から小林を知る三ケ田さんはこう語る。

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