ジャンプ週間完全V 小林陵侑を覚醒させたエリート育成とは

公開日: 更新日:

 日本人初の快挙だ。

 6日、ノルディックスキーの小林陵侑(22)がジャンプ週間最終戦(オーストリア)を制し、4戦4勝の完全優勝を果たした。世界でも史上3人目という偉業。1998年長野五輪金メダリストの船木和喜(43)は「スケジュールがタイトで五輪より難しい」と絶賛した。

 覚醒のきっかけは12年前。2007年4月、岩手県が県内からの五輪メダリスト輩出を目的としたトップアスリート育成事業「いわてスーパーキッズ」を発足した。小林は1期生。小学5年のときに合格した。

 対象は小5~中3。まず学校の体力測定があって、基準値をクリアした者が1次試験へ進める。そこでは20メートル走、垂直跳び、立ち幅跳びなど基礎体力を測定。突破者は2次試験で20メートルシャトルラン、ジグザグ走など難易度を上げたメニューでタイムを競う。さらに担当者が本人と保護者に3者面談をした上で合格者を決定。小林の代は1100人以上の応募があり、合格者は小学5年40人、6年40人の計80人。約14倍の狭き門だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"