ポンコツか大化けか…虎助っ人マルテをライバル早くも警戒

公開日: 更新日:

「このままやったら、アカンやろな」

 阪神OBがこう言うのは、4番候補の新助っ人・マルテ(27=前エンゼルス)のことだ。

 紅白戦で本塁打を放つなどアピールしたが、早くも在阪マスコミからは「物足りない」との声が出始めている。20日は、シート打撃に登板した藤川と対決。捕邪飛と見逃し三振に終わった。

「技術うんぬんより、タイミングが取れていない。マルテはメジャー式で前の足を上げず、ノーステップ気味に打つ。ただ、日本の投手には『間』がある。藤川のように大きく足を上げたり、2段モーションを駆使してくる。その間をいかに取るか。そこが解消されない限りは全く打てんやろうな」とは、前出OBだ。

 昨季のロサリオは早い段階から実戦に出て、持ち前のパワーを見せつけた。「成功間違いなし」と絶賛されたが、ライバル球団に研究され、散々な成績に終わった。セ球団の関係者が言う。

「首脳陣は今はまだ、自由に打たせている。これでフォームにメスが入ったらどうなるか。日本の投手に慣れて、足を上げるなりタイミングを取れるようになったら大化けする可能性はある。ロサリオは自信過剰なところがあり、首脳陣の言うことを聞かなかった。パワーはロサリオに劣るものの、バットに当てるのはうまいという情報もある。メジャーでバツグンの実績があるわけでもなく、27歳と若い。向上心があって助言に聞く耳を持っているそうです。阪神は助っ人に対する見切りが早いが、開幕までの1カ月でマルテが『日本式』にアジャストすると怖い。不気味です」

 いつかベールを脱ぐのか、このまま終わるのか……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝